一般に害虫や害獣といわれる、有害生物の写真と解説を掲載しています。
体は黒色で斑紋は鮮黄色、前伸腹節上に2縦斑を持ちます。
日本全国の特に低山地で普遍的に見られます。
灰色または灰褐色の傘状の巣を木の枝や軒下に作ります。
刺されても痛みと腫れが2~3日続くだけで収まることがほとんどですが、アレルギー体質の人が稀に重篤な状態になることもあります。
体は黒褐色で、腹部各節に黄帯があります。
日本全国の平地から低山地にかけて普遍的に見られます。
巣は直径20~30cmのマーブル模様の球状で出入口は通常側面に1個です。
ハチによる死亡事故の原因となるのは大部分がスズメバチの仲間です。
新女王以外は越冬せず11月下旬には死に絶えます。
空き家となった昨年の巣は再利用されません。
茶褐色で腹部に縞模様があり、腹部上部はオレンジ色をしています。
日本全国の至る所で普遍的に見られます。
木の洞やコンクリートの裂け目、戸袋、天井裏、土壁の中などに板状の巣を作ります。
攻撃性は強くありませんが、巣を刺激すると刺される危険性があります。
スズメバチ類の中で世界最大の種です。
一般的には土中に営巣しますが、樹木の洞や人家の壁間に営巣することもあります。
攻撃性が強く、他のスズメバチや多くの昆虫類の天敵となっています。
巣や餌場に近づくだけでも刺される危険性があります。
体は光沢のある黒褐色です。
全世界に広く分布し、一般家屋などで見かけられるのは大抵本種です。
比較的寒さに強く、幼虫の姿で成長を止めて越冬します。
黄褐色で、前胸背に1対の細い黒斑があります。
全世界に広く分布し、飲食店などの厨房で発生することが多く、夜間水場に水を飲みに現れます。
屋内性のゴキブリの中で最も小型種で、寒さに弱い本種ですが、薬剤に対する抵抗性を獲得しやすく問題となっております。
日本の屋内性ゴキブリの中では最も大型です。
体は光沢のある褐色で、前胸背に黄白色の輪の模様(輪紋)があることが特徴です。
地下食品街、旅館などで発生することがあります。
灰黒色で、前胸背に4本の黒縦線があります。
日本全国の異たるところで普遍的に見られます。
人家内ではゴミ溜、農村地では堆肥や敷わらが主な発生源です。
様々な環境から病原性微生物を体に付着させ運搬します。
体全体が灰色で、翅の周りに5~6個の黒斑があります。
全身、翅までも毛に覆われ、その姿はガやチョウを連想させますが、ハエ・カの仲間です。
汚水中で発生し、台所や風呂場などの排水管を通って室内に出没します。
世界各地に広く分布しています。
緑黄色で腹部の各節に茶色の帯が見られます。
河川付近でもっとも良くみられ、大量飛来で問題になることもあります。
吸血はしませんが、つぶれやすいため家屋や衣服を汚す害をもたらします。
ユスリカの仲間は交尾するために、いわゆる蚊柱を作ります。
灰褐色で胸背部が橙色がかっています。
日本全国にもっとも普通な種で、どぶなど比較的汚い水域から発生します。
人間・鳥類(特に鶏)をよく吸血します。
殺虫剤への抵抗性が発達しやすく問題になっています。
黒色で白縞がある、ヤブカ属のもっとも代表的な種です。
主に昼間活動し、俊敏でとまると素早く吸血を始め、激しい痒みを感じさせるため嫌われます。
また、伝染病であるデング熱ウィルスの媒介虫としても知られています。
体色は淡い褐色ですが、吸血後は赤褐色から赤黒色になります。
全世界に広く分布し、一般家庭の他、倉庫、食堂、劇場、学校でも被害が出ます。
本来はネズミのダニですが、ヒトに移って吸血し痒みを引き起こします。
不受精卵も雄個体は孵化して正常に発育する1種の単為生殖も行います。
体色は半透明の乳白色で、体長と同じほどの長さの剛毛が生えています。
梅雨の頃、マンションなど機密性の高い建物内の和室で畳から出てくるのはこの仲間です。
ヒトを吸血するようなことはありませんが、貯蔵食品内で繁殖して食品の品質を落とすだけでなく、捕食者であるツメダニ類が伴って繁殖し、これらに刺されて皮膚炎を引き起こす可能性があります。
ダニ類は一般的に乾燥に弱いため、風通しを良くすることが肝要です。
体色は淡い赤橙色で、胴体部は卵形をしています。
コナダニ類の発生する場所ならばどこにでも発生し、コナダニ類を盛んに捕食します。
ただ、ヒトを刺して皮膚炎を引き起こす可能性があります。
体長2mm前後の大型ダニです。
ヒトを吸血しますが、一度口針を刺し込むと吸血の終わるまで1~2週間は離れません。
「リケッチァ」などの病原性細菌を媒介する可能性がありますので、吸血を発見したら体液の逆流などを防ぐために無理に払おうとせず、できるだけ早く皮膚科へ受診しましょう。
淡い褐色で卵形をしています。
ヒョウヒダニ類は室内塵中に普通に見られます。
塵中の他のダニ、昆虫の肢や破片、ヒトのフケなどを食用としています。
虫咬症の原因にもなりますが、それ以上に喘息を引き起こすアレルゲンとして問題視されています。
体形は翅のない扁平な楕円形で赤褐色をしています。
昼間は壁・柱・床の隙間、ベッドの中などに群がって潜み、夜に出てきて吸血します。
刺されたときは感じませんが、後でひどく痒くなります。
多くの場合、刺し跡が2つ並んで残ります。
全世界に広く分布し、ネコはもちろん、ヒト・イヌ・ネズミにも寄生して吸血します。
刺されるとカよりも痒さがしつこく、数日間続いた後再び掻くと痒さがぶり返すほどです。
現在の日本でのノミ被害は大抵この種によるものです。
体色は茶褐色で背側に4本の縦縞模様があります。目が赤褐色であることも特徴です。
日本全国に広く分布し、主にカエルなどを食用としております。
無毒ですがその歯はとても鋭く、また攻撃的な一面もありますので、注意が必要です。
日本の本土では最大のヘビです。
背面は褐色を帯びた濃いオリーブ色で、黒色の縦条模様のある個体もあります。
無毒でおとなしく、人を恐れない性質で、人家の内外にも住み着きます。
ネズミ・小鳥類を好んで食用にしますので、かつてはネズミ退治のため農家に重宝されていました。
体色は緑褐色から暗褐色が普通で、不規則な黒斑模様があります。
また、頭部は黒色斑紋がある三角形で、体全体は細長い印象を持ちます。
上顎の奥歯と頸部に毒腺を持つため、咬まれるだけでなく、頸部に触れないように注意が必要です。
水田、湖沼、河川の周辺に多く、主にカエルやドジョウ等の小魚類を食用としています。
耳が比較的小さく、耳をたたんでも目が隠れません。
また、尾も体の長さより短いのが特徴です。
全世界に広く分布し、泳ぎが得意で水辺を好みますが、反面立体的な移動は不得手です。
雑食性ですが特に動物質を好み、性質は攻撃的です。
食物の食害のほか、疾病の伝播、ケーブルの破損など多種多様な被害をもたらします。
クチバシの基部が白いハトです。
都会の公園や神社・駅などで普通に見られます。
もとはカワラバトを家畜化したものが逃げ出して定着したもので、フンによる汚損、寄生虫による刺咬被害のほか、フン中に病原菌を有し、クリプトコックス症などを伝播することが問題視されています。
上クチバシが湾曲し膨らんでいるのが特徴です。
雑食で昆虫や木の実・死骸・残飯などの他、小動物を襲って食べることもあります。
知能が高いため、カラス避け対策も突破されやすいです。
ゴミ置場を漁って食い散らかすので問題になっています。